組合に守られている理容師たち [なるほど]
立場上、義務っぽいので一応仕事ということにして下さい。
組合というと偏ったイメージを持たれやすいが、
単純に「国家資格である理容師を守る組織」
と言ったところだろうか?

これを手伝ったからといって
店の業績が上がるわけではないので
ボランティア要素が強い。
現在でも父が東京都理容組合に役員として貢献しているので
その流れでワタシも手伝っている。
「組合は理容師を守るためのもの」
若い人はもちろんのこと、ベテランの方でも
これを説明できる人はそう多くない。
いま話題となっているのは大雑把に3つ。
・業務独占 ・規制緩和による弊害 ・後継者不足
※間違いがあったらご指摘下さい、直ちに修正致します。
【業務独占について】
国家資格である理容師免許が、
許認可制に移行しようという動きがある。
許可さえもらえば、
「誰でもできる」という便利さもあるが、
「誰でもやれてしまう」という恐さがある。
理容師資格は2年の専門課程を経て
晴れて受験資格が生まれる。
運転免許のように一発試験はありえない。
理容師はお客様に刃物(剃刀・鋏)を当てても
許される、そして、その訓練を受けている仕事。
実は、学科、技術試験の他にも
医師の診断を受けてパスしないと免許が下りない。
精神病やてんかん(手が震える病気)の人はなれないのだ。
誤解を恐れずに言うと、
理容師はその気になれば簡単に人を殺すことができる。
剃刀で頚動脈を切ったり、ハサミで身体を刺したり・・・
実はお客様も理容師免許に命を守られている。
組合管理下にあれば厚生労働省も把握・指導しやすいが、
組合がなくなってしまえばカタチだけの厚労省管轄。
そんな状況下ではルール・秩序・モラルが
正しく維持できるとは思えない。
私たち理容師は、お客様をカットすることで清潔に(カッコ良く)し、
地域社会の公衆衛生の保ち、日本国民に清潔・安全・安心を
提供する責務を担っている。
国家試験である理由、組合がある理由は、技術だけではなく、
こういう意識を勉強したり、社会的責任があるからだと思う。
許認可制になってしまえば、安全に施術する技術訓練もせず、
社会的責任を果たせない理美容師が増えてしまうであろう。
これは私たち以上に、お客様にとって大変マイナスなこと。
ワタシには、1000円の料金で安心・安全を提供する自信はナイ。
実は組合に所属してない理容店も、
組合に守られていることを忘れてはならない。
【規制緩和による弊害】
※疑問や不透明さがあるので文章が偏ってるかも知れません。
規制緩和、聞こえは良いが扱い方を間違えると
収拾がつかない諸刃の剣。
1000円カット店の洗髪設備ナシが主なハナシ。
1000円カット(カットオンリー)店は、
お客さまのニーズに応えて発展した営業形態。
ワタシも立ち食いソバを利用するので当然アリだと思う。
ヘアサロンに来る目的は髪をカットすること。
合理的に考えると「カット以外はいらない」ということになる。
どこでカットするか?
誰がカットするか?
どういう過程でカットするか?
そこに上記の意味はナイ。
ワタシも試しに1000円カット店でカットしてもらったことがある。
チケットを買い、簡単な要望を告げ、
10分のカットを経て、終わったら掃除機みたいので吸引する。
スタイリング剤はないのでカッコ良くはしてくれない。
サッパリはするけど満足はナイ。
「それでいいじゃん」と言われればそれまで。
でもプロにも聞いて頂きたい意見がある。
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まず、シャンプーできない店舗形態。
でも、これはどうかと思う。
ヘアサロンにはいろんな人が来店します。
スタイリング剤、たっぷりな人。
数日間、洗髪してない人。
仕事の業務上、髪の汚れが通常ではない人。(埃・砂・鉄粉)
頭皮に疾患がある人。
アタマジラミを持っている人。
シャンプーには、単にお客様に気持ちよくなってもらうだけじゃなく、
清潔にしたり、施術しやすくしたり、いろんな意味があります。
清潔は、お客さまの安全、技術者の安全にもつながります。
そして、シャンプー設備(流水設備)がないということは、
消毒の基本、手を洗うことができません。
インフルエンザ対策も「うがい・手洗い」ですし・・・
シャンプー設備がない店舗は、ちょっと怖くて行けません。
いま、地方自治体では、「店舗に流水設備があること」
という、条例が続々とできています。
組織が働きかけてくれたことで
役所がようやくそのことに気付いてくれました。
公共性の高い組織だから要望を聞いてくれたのだと思います。
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ここ数年、「似合わせ」という技術が定着してきた。
顔に似合った髪型にする・・・
当たり前だが、結構できない人が多い。
2000年以前にもこの考え方はあったが質が違う。
最近の方が「似合わせ」レベルは高くなっている。
カットで例えると・・・
20年前 → キレイ、正確、mm単位。
ここ最近 → 似合わせ、フォルム&雰囲気重視。
洋服で例えるなら・・・
20年前 → ブランド物 無駄に高価 やったもん勝ち?
ここ最近 → 身体にあったサイズ キレイなライン 低価格高クオリティ
後者ができるのが、普通料金店の特徴だと思う。
(すべての店がそうとは言えません・・・)
電車に乗るとヘアスタイルを見てしまう習慣がありますが、
明らかに「オカシイ」、失敗っぽいヘアスタイルの人がいます。
短ければそれでいい、いわゆる「やっつけヘア」です。
2、3ヶ月に一度でいいですから、
ちゃんとカッコよくしてくれるお店に行きましょう。
伸び放題のお客様も大歓迎です!
【後継者不足】
ハッキリ言って人が足りません。
専門学校もどんどん閉校しています。
お子さんも、ほとんど後を継がないと聞いています。
若い人に魅力がナイ業界になってしまいました・・・
美容師は相変わらず人気があるのですが、
離職率がハンパじゃなく、60~70%の人が辞めてしまいます。
理容師の人気がない理由
・カッコ悪い ・地味 ・キツイ大変
カッコ悪い? カッコいい人いっぱいいますよ。
地味? それだけ仕事として安定しています。
キツイ大変? 楽な仕事あったら教えてくれ。
理容師は大人の職業です。
人をキレイに、癒し、楽しませる、安心させる。
人生的にもスキルを積まないと成功が難しい職種です。
短期間で習得できる仕事は、代わりがききます。
要は誰でもいい仕事なのです。
代わりがきかない仕事は大切にされます。
その1つが理容師だと思っていいでしょう。
大人の職業ですから、子供には務まりません。
業界も「後継者呪縛」に捕らわれるあまり、
20歳前後にターゲットを絞っていますが、
後継者ではなく、就業者を増やす方向で考えれば、
もっと枠を拡大できます。
20代前半は気持ちも仕事も変わりガチです。
現にswanでも違う仕事がしたいと言って辞めた人も多いです。
こちらとしてはツライ限りですが、めげずに頑張ります。
気持ちや、考え方が安定する30歳前後でも
決して遅くない職業、それが理容師です。
・・・ま、早いに越したことはナイけどね。
ワタシは親の後継ぎを増やしたいのではありません。
単に就業者(理容師)を増やしたいと考えています。
【その他、組合メリット】
共済・保険事業 教育 情報の共有
有利になるような働きかけ 不正の監視
理容業としての指導が聞ける ネットワーク
単独店舗では成し得ないものが組合組織にはあります。
組合は自店発展のために上手く利用していきましょう。
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長い文章、最後まで付き合ってくださった方、
ご精読ありがとうございます。
<(_ _)>




![kibou2[1].gif](/_images/blog/_18d/swan-hair/kibou25B15D.gif)



なんかんの言って、1000円の店がでてきてお客がこなくなったから組合使って弾圧したいんでしょう。
家帰ってから頭洗うからまったく問題ないよ。
気に入らないからつぶしたいとはっきり言いなさい。
by あらら (2010-03-17 21:16)
>あらら さま
コメントありがとうございます。<(_ _)>
いろんな見解があるので勉強になります。
by kay (2010-03-19 01:13)
だいぶ前の記事にコメント書いてもしょうがないですが、上記の文章を読めば、1000円のお店も組合があったから、形態を確立できた事が分かるのに、この“あららさん”の書き込みは意図を理解していませんね。どういうお店が出来てもニーズに合っているのなら、それもありだと私は思います。ただ安いお店に満足している方は、高いお店との違いは分からないでしょう。人それぞれですが、両方納得させようとするのは無理な話です。でも将来の日本の事を考えたら、どちらを追求していかなければいけないかは答えは出ますよね。この不景気のままでいいのなら別ですけど・・・
by 正論者 (2010-11-19 17:48)
正論者さま コメントありがとうございます。<(_ _)>
仰る通り、価値観はいろいろありますので正解はありません。
機械によるモノ作りと人によるモノ作りは違います。
違いがわかる人とわからない人の
二極化が進んでいるのが今の日本かもしれません。
将来の日本のことを考えてる人がどれだけいるか疑問です。
自己中心的な方、増えましたからね~(^^;)
by kay (2010-11-28 19:40)